マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法
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目次
◆第1章 マルチ・ポテンシャライト ――世間にしばられず、複数の天職を追求する人たち
◆第2章 マルチ・ポテンシャライトのスーパーパワー
◆第3章 マルチ・ポテンシャライトが幸せに生きる秘訣
◆第4章 グループハグ・アプローチ ――ある一つの多面的な仕事に就き、その中でいくつもの分野を行き来する
◆第5章 スラッシュ・アプローチ ――パートタイムの仕事やビジネスを掛け持ちし、精力的にその間を飛び回る
◆第6章 アインシュタイン・アプローチ ――安定した「ほどよい仕事」をしながら、情熱を注げる取り組みをほかに持つ ◆第7章 フェニックス・アプローチ ――数ヵ月、数年ごとに業界を移り、興味を一つずつ掘り下げていく
◆第8章 自分に合う「生産性システム」のつくり方
◆第9章 マルチ・ポテンシャライトが抱く「不安」に対処する
「天職は一つ」「一つのことを極めなさい」といった世間の風潮に合わない人のための概念
4つのアプローチが紹介されている
最初にマルチポテンシャライトの説明を聞いた時、この中の「フェニックスアプローチ」だけをイメージしていた。
他のアプローチも含めると、著者はかなり広い範囲をマルチポテンシャライトの射程に含めている
自分kidooom.iconとしては
ゲーム開発はグラフィック、ロジック、企画、サウンド、マーケティング含めて多面的な仕事になる
現在フリーランスとして働きつつ、個人ゲーム制作をしているので、アインシュタイン・アプローチにも近い スラッシュ・アプローチはまだ考えていない。マルチタスクとなって辛い気がしている フェニックス・アプローチは計画的ではなく衝動的なアプローチにも見えるので、狙ってやるものではない
◆第1章 マルチ・ポテンシャライト ――世間にしばられず、複数の天職を追求する人たち
著者の行動パターンについて
新しい分野に飛び込んで、どっぷりとはまり込んだ後にしばらくして興味が薄れ、また違う分野に移る。
「天職を見つける」「一つのことに専念する」が世間では美徳されており、その価値観に従えないことに悩みを抱えていた。
穿った見方をすると、中級の壁にぶつかり、成長が見えにくくなったことがつまらなくなって別分野に移る人にも見えるkidooom.icon ウメハラダイゴの考え方からすると、「ウサギとカメ」のウサギにも重なってしまうkidooom.icon 格闘ゲームのプロが、コロコロとプレイするタイトル変えてたら極みに到達できない的な
ただ、本書を読み進めて、「グループハグ・アプローチ」でカメの歩みを行えば、マルチポテンシャライト + 中級の壁を乗り越える継続的なカメの歩みの両者の良いところを掴める気がしたので、この1章でのネガティブなイメージは拭えたkidooom.icon 新しく飛び込んだ分野が努力レッドオーシャンの分野だと分かったら、離脱した方が長い人生ではメリットとなる
自分はこれも意識しているかもkidooom.icon
◆第2章 マルチ・ポテンシャライトのスーパーパワー
という見出しがあるが、「うそっぱち」と言えるほどの根拠のある説明はない
こういう、著者の「強い言葉」がちょくちょく出てくるのがこの本の欠点
ビジネス書あるある
読んだ。1つの分野の最上位ランクを目指すのには1万時間必要かもしれないが、そこそこレベルだったら20時間でいけるよという話しだった。
どのレベルを目指すか?の程度の問題で、1万時間の法則がうそっぱちとまでは主張してない
マルチポテンシャライトのスーパーパワーとして以下の5つを挙げている
1. アイデアを統合できる
2. 学習速度が速い
何度も初心者を経験することで、初心者の気持ちが分かり、初心者からでも上達できる自信を持てる。
と主張しているが、新しい分野に入ってすぐは学習速度が速いのは当然とも言える
すぐに諦めてきた人の場合は、自分に自信を持ててないケースもある
3. 適応能力が高い
4. 大局的な視点を持っている
一つのことに専念してないことで、サイロに陥ってない大局的な視点は持てていそう
5. さまざまな分野をつなぐ「通訳」になれる
ノーベル賞受賞者は、クリエイティブな趣味活動をしている人の数が一般的な科学者よりも多いという話 ◆第3章 マルチ・ポテンシャライトが幸せに生きる秘訣
お金、意義、多様性について
結果として得られる多様性ではなく、多様性ありきの考え方に違和感があったkidooom.icon p80
おそらくこんなことわざを耳にしたことがあるだろう。「好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ」。このアドバイスは、マルチポテンシャライトにはあまり役に立たない。なぜなら、幸せになるために「多様性」を求めるよう生まれついているからだ。
最後の一文が決めつけになっていて、「多様性を求めないマルチポテンシャライト」に対する多様性を持っていない。
飽きを防いだり、過集中を避けるために、たまに違うことをするのであって、最初から幸せのために多様性を求めているとは思っていないkidooom.icon
マルチポテンシャライトとはいえ、生きていくためには最低限のお金が必要なので、まずはそこ確保しましょうねという現実的な話
ここは重要。
この章のセルフチェックにある「あなたの完ぺきな1日はどんなもの?」という問いかけは、難しくて考えさせられた
何か目標などを達成した瞬間ではなく、どんな1日が良いか?という問い
休日で、家族や友人と過ごし、ゲームや本を読んだりする、割と平凡の1日をイメージしてしまった
◆第4章 グループハグ・アプローチ ――ある一つの多面的な仕事に就き、その中でいくつもの分野を行き来する
ゲームデザイン、プログラミング、UI、エフェクト、サウンド、レベルデザイン、マーケティング、チームマネジメントなど
他にも多くの仕事はこのアプローチに含まれると思う
逆に、「自分のやりたいことに専念させてもらえない!」という不満を抱える原因にもなりうる
例:プログラマーがマネジメント業務も兼務することで、コードを書いたり勉強する時間が無くなることへの不満
◆第5章 スラッシュ・アプローチ ――パートタイムの仕事やビジネスを掛け持ちし、精力的にその間を飛び回る
このアプローチを実践できている人は、ものすごくタフな印象
例:
本業:プログラマー
副業:ブロガー、小説家、音楽家、アーティストなど
◆第6章 アインシュタイン・アプローチ ――安定した「ほどよい仕事」をしながら、情熱を注げる取り組みをほかに持つ
そのような、生活を支える仕事をもちつつ、他の仕事にエネルギーを注ぐアプローチ
このアプローチは、家族持ちの自分にとても現実的kidooom.icon
全ての時間をサブプロジェクトに捧げようとすると逆にうまくいかない
時間制約が強制的に発生することでクリエイティビティやモチベーションが生まれる
ささやかな目標にとどめておくことで継続できる
◆第7章 フェニックス・アプローチ ――数ヵ月、数年ごとに業界を移り、興味を一つずつ掘り下げていく
一つずつハマっては飽きてを繰り返すアプローチ
仕事の安定性が失われやすいのがリスク
能動的に自分から飽きて業界を移るケースもあれば、受動的にこうならざるを得ないケースもある
リストラされた時
フェニックスとして蘇るスキルを変身資産と命名していた ◆第8章 自分に合う「生産性システム」のつくり方
取り組むべき対象の選択は、気楽にやっていい
p213
・選ぶのは怖いことだが、選択が一生ものであることはまれだし、自分が思うほど選択にしばられることはない
・ある興味を追求するときは、重大な契約ではなく探求だと考えること
こう考えることは良いなと思った
対処法3つ p237 -
1. 期待値を上げすぎない
2. ささやかな成功を記録する
3. 一緒に努力できる友人を見つける
◆第9章 マルチ・ポテンシャライトが抱く「不安」に対処する
マルチポテンシャライトが抱きがちな不安について